銀紅花の戯言

PCイオとその背後(香坂紅葉)が管理する、ココロを綴る雑記帳...

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2006年03月21日 ♥ 想いを受けて、想いを返して、強くなる

「……」
 手紙を折り畳んで、ボクはそっと頭上を見上げる。
 自分の部屋だから当然そこには見慣れた天井しかなくて……何にも変わらない、何年も変わってないものが、そこにはあった。当たり前のことではあるけど、それがひどく嬉しく思う自分がいる。
 折り畳んだ手紙をもう一度開く。
 大切な人からの、大好きな人からの、もういない人からの、手紙。
 そして思い出す。
 此岸でも彼岸でも何処でも無い不思議な場所で交わした、会話。
 


 天国から、何通かお手紙が来た。
 ホントにホントにびっくりした。
 ボクの所に来るって思ってなかったのもあるし、天国にも郵便屋さんがあるんだー、ってズレたことも考えた。
 そう思考が働くまでに、時間は掛かったけどさ。

 もういない彼と話すことも出来た。
 背中合わせで振り向くなって言われていたから、我慢したけど……ホントは、凄く凄く、振り向きたかったんだよ。
 顔を見たかったんだよ。
 怪我をして、なのに行っちゃって、そのままいなくなった人。
 ボクが一方的に喧嘩腰だったし、彼は優しいようで意地悪してた。
 扱いは良いとは言えなかったけど……想ってた。
 想ってたんだよ。



 ボクは生きていて、
 彼等は死んでしまった。
 生きているボクは心を閉ざして、
 死んでいるのと変わらない状態になった。
『何があっても生きる』。
 そう、誓ったのに。
 ――ボクは死んでた。

 ただ一つ違ったのは、まだ文字通りの「死」ではなかったということだろう。
 外れた心を戻すことは出来た。
 生者も、死者も、想ってくれていた。





『どうか私の為に涙なんか流さないで』




 死して尚人を気遣い、





『ボク、後悔はしてないんだよ?』





 誓いを貫いて、






『…元気になってください』






 優しさで冷えた心を溶かし、







『………遭えるさ』







 これからの出会いに期待し、








『笑顔が良いと言っても全てではないからな』








 優しく、想ってくれた。




「………生きてるなら…」
 生きているなら、それなりに足掻かなきゃ。
 ボクは生きてる。
 彼等は死んでしまった。
 じゃあ、彼等が見れなかったものを見る為に、生きなきゃ。
 ここで腐ってる場合じゃない。

 ――広げた手紙をもう一度閉じて、ボクは立ち上がった。
 それらを机の引き出しに大事に閉まい、扉の前へ向かって歩く。しばらく立ち上がってすらいなかったから、足がふらつき上手く前へ進めない。時間を掛けて壁伝いに前へ進み、ようやく扉の前に到着した。
 ノックをする。
「………イオ?」
 片割れの声が扉越しに聞こえた。何故だろう、とても懐かしい。
「マオ、……ごめんね。ありがとう」
 言葉を述べる。これだけで、通じるはずだ。必要以上に交わさなくても、ボク等は通じる。通じるだけの「絆」がある。
 マオは立ち上がってその場を離れた。扉を開けて、身体を外気に晒す。陽光に照らされたボクの姿はきっとみすぼらしいだろう。丸二日、外に出てこなかったんだし。彼を遠ざけたのも、その為だ。
 ボクは笑って、洗面所へ向かった。
「ボク」は、ボクに戻った。



 ありがとう。
 死者に、
 生者に、
 想ってくれた人々に。 

 ありがとうを。


***

イオが復活したようです。
言葉を掛けてくれた方々。
心配してくれた方々。
ありがとうございました(礼
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